本を読む時間がなかなか取れないひとには、オーディオブックをおすすめしています。
しかし、読みたい本がオーディオブック化されていないこともあるかと思います。
紙書籍をオーディオブック化する方法はご存知でしょうか。
オーディオブックとして聴くには、紙書籍を文字認識(OCR)付き電子書籍にしてからスマートフォンのテキスト読み上げ機能で音声化する方法をとります。
することは2つのステップだけなので、簡単にオーディオブック化できます。
①紙書籍を電子書籍化代行サービス業者で電子書籍化(文字認識付きのPDF化)する。
②PDFの内容をスマートフォンのテキスト読み上げ機能で読み上げる。
紙書籍の電子書籍化をするにあたって本を裁断をしなければならず、基本的に廃却していきます。
手持ちの本を廃却することに抵抗がある人もいると思うので、Amazonなどで古本を購入しそれを電子書籍化、オーディオブック化していく方法を紹介します。
紙書籍のオーディオブック化のメリットとデメリット
好きな紙書籍をオーディオブック化できる自由度はありますが、品質面ではオーディオブック専用のサービスには劣ります。
どんなメリットとデメリットがあるのか紹介します。
メリット
・聴く読書ができる本の選択肢が増える。
音声学習用に販売されてている書籍数はまだまだ少ないですし、数年前に販売されていた本ならば電子書籍版を販売していない場合もあります。
しかし、電子書籍版の販売がされていない昔の本ならば、古本として購入できる確率が高くなります。
古本が充実してる、昔の本について音声学習したい場合にもってこいの方法になります。
オーディブル(音声学習用) : 1万8000冊ほど(和書)
Kindle unlimited : 12万冊ほど(和書)
Kindle : 60万冊ほど(和書)
・値段が安い(古本との相性がいい)
昔出版された本であるほど、オーディオブック版を見つけるのは難しくなります。
特に、古典に当たる本などは、電子書籍版もない場合があります。
しかし、電子書籍版もないほど昔に出版された本であるほど、古本がで回っています。
なので古本を安く購入し、オーディオブック化することで経済的に聴く読書を行えます。
私の場合、AmazonなどのECサイトで古本を購入し直接電子書籍代行サービス業者に直接発送してもらっています。
インターネット上の操作だけで古本をオーディオブック化することができます。
・単語検索が可能
オーディオブックと比較して電子書籍の長所は、全文検索できる点です。
一部部分だけ読み返したいとき、どこに書いてあったか簡単に検索できるのがいいですね。
紙書籍を文字認識(OCR)付きの電子書籍にしているので、単語検索機能利用することができます。
単語検索ができるということだけで、十分な魅力になります。
・文字が小さくても問題ない
紙書籍を電子書籍化すること、表示画面によっては文字が小さく読みづらいものになります。
しかし、オーディオブックとして聞くことを目的とした利用方法であるなら文字の小ささは気になりません。
デメリット
・文字認識(OCR)と読み上げ(TTS)の精度が100%ではない。
文字認識(OCR)の精度は高くても97%ほどです。
文字が間違って認識されると、間違った文字で読み上げられてしまいます。
読み上げ機能(TTS)の漢字の読み方もときどき間違えます。
前後の文脈から意味を推察しながら聞く必要があります。
・購入してから時間と手間がかかる。
古本を購入し配送するのに数日、電子書籍化の代行サービスが完了するのに通常1ヶ月ほどかかります。
(50円/冊の追加料金を支払えば7日以内にスキャンしてくれるサービスもあります。)
古本の購入から、代行サービスの依頼、代金支払まではどうしても時間と手間が掛かってしまいます。
・読み上げ不要な箇所まで読み上げる。
本の上部にある章題や下部にあるページ数を読み上げてしまいます。
文の途中にいきなり、章題やページ数が読み上げられるので前後の文脈から意味を推察しなければならなくなります。
・本の容量が大きくなる。
通常の電子書籍より、データ容量が大きくなります。
PCやクラウド上に保存するなどの工夫が必要になります。
文章ベースの電子書籍が3~30MBに対し、文字認識(OCR)付き電子書籍は60~120MBほどでした。
紙書籍をオーディオブック化する手順
紙書籍を文字認識(OCR)付きの電子書籍化(PDF化)したのち、テキスト読み上げ機能を使ってオーディオブックとして聞きます。
その手順を説明していきます。
①電子書籍化代行サービスにスキャンを依頼
電子書籍化代行サービスに本のスキャンを依頼します。
依頼するときは必ずORC処理のオプシションを選択して下さい。
私は電子書籍化代行サービスとしてスキャンピーを使用してます。参考にホームページのURLを貼り付けておきます。
スキャンピーのホームページ:https://scanb.jp/
○スキャンピーの特徴
・300頁以下の書籍は88円(税込み)
・OCR処理の追加は88円(税込み)
・100冊以下の数量で納期25日
・特急便は+100円で2日以内、7日便は+50円で7日で電子化
②紙書籍の手配と配達
電子書籍化代行サービスに紙書籍を送付します。
直接持ち込んだり、自宅やAmazonなど購入サイトから本を送付してもらう方法があります。
どの方法が取れるのかは、電子書籍化代行サービスに確認して下さい。
電子書籍化した本は基本的に廃却するので、Amazonで古本を探しそれを電子書籍化してもらっています。
③料金の支払い
本の受け取りが完了するとと支払い依頼の通知がきます。
支払い方法は銀行振込やPaypal(代金送付代行サービス)での支払いが可能です。
支払いが完了してから、納期の期日以内に電子化が完了します。
④電子書籍化完了とダウンロード
支払いが完了すると、ダウンロード用のURLが通知されるのでそこらら電子書籍のPDFをダウンロードすることができます。
スマートフォン端末にダウンロードしてください。
④PDFのテキスト読み上げアプリで読み上げ
ダウンロードしたPDFをテキスト読み上げアプリで読み上げます。
私が使用しているPDF読み上げアプリとしてLibreraReaderを使用しています。
○LibreraReaderの特徴
・日本語版がある。
・読み上げ箇所と同期してページ送りされる。
・50MB以上の容量でもデータをダウンロード出来る。
・無料版(広告あり)と有料版(広告なし)がある。
ダウンロードしたPDFファイルは、ダウンロードファイルに保存されます。
テキスト読み上げアプリを起動し”フォルダ”から”ダウンロード”内にあるPDFを選択。
LibreraReaderの場合、左下に”ヘットフォンをした人物の顔マーク”があるのでそこを押すと、▶の再生ボタンがあるのでそれで読み上げを開始できます。
まとめ
オーディオブックならば、家事の時間や通勤時間などのスキマ時間に聴く読書をすることができます。
しかし、オーディオブック版の本が販売されていなかったり、本を購入するとしても値段が高かったりします。
私の場合、家事、子育て、仕事で忙しいのに、お小遣いもすくなく気軽にオーディオブックを購入できなかったので古本を文字認識(OCR)付きの電子書籍(PDF)をテキスト読み上げ(TTS)で読み上げる方法にたどり着きました。
オーディオブックの値段は、通常の本の価格の1.5~2.5倍くらい高い値段に設定されています。
古本をオーディオブック化することで、送料と電子書籍化費用を合わせても本の定価より安くオーディオブック化することができます。
Amazonからでも古本を購入できるのでぜひとも値段を確認してみて下さい。
数百円で古本を購入できる場合もあります。
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