読書

【iPhoneユーザー向け】紙書籍を文字認識(OCR)付きの電子書籍にしてから、テキスト読み上げ(TTS)でオーディオブックとして聴いてみた。

音声学習

本を読む時間がなかなか取ることができない方に、オーディオブックによる聴く読書はとても便利です。
通勤や通学時間であったり家事をしている時間にも本から知識を得ることができるからです。

オーディオブックのサブスクをしたいけど、購入となると値段が高い、そもそもオーディオブック版が販売していない場合もあると思います。

その解決策として、紙書籍をオーディオブックとして聞く方法を紹介します。
することは2つのステップだけなので、簡単にオーディオブック化できます。

①紙書籍を電子書籍化代行サービス業者で電子書籍化(文字認識付きのPDF化)する。
②PDFの内容をスマートフォンのテキスト読み上げ機能で読み上げる。

紙書籍の電子書籍化する際に費用が掛かりますが古本を電子書籍化することで費用を抑えることができます。
経済的に好きな本をオーディオブックにすることができます。

メリットとデメリット

紙書籍のオーディオブック化においては、品質面ではオーディオブック専用サービスに劣ります。
しかし、電子書籍としてのメリットもありますのでここで紹介します。

メリット

・古本購入のメリットを活用できる。

 古本購入の一番のメリットといえば、安く書籍を購入できることに尽きると思っています。
 アマゾンやブックオフなので古本は探せます。
 輸送料は掛かりますが、1円で販売されている古本もあるため掘り出し物を発見できれば安く本を購入することができます。

 古本のデメリットとして、赤の他人が読んでいた本を手にすることに抵抗を持つ人もいるかもしれません。
 しかし、電子書籍化してデータとして入手することでその心配もなくなります。

・音声学習できる本の選択肢が増える。

 音声学習用に販売されてている書籍数はまだまだ少ないですし、数年前に販売されていた本ならば電子書籍版を販売していない場合もあります。
 しかし、電子書籍版の販売がされていない昔の本ならば、古本として購入できる確率が高くなります。
 古本が充実してる、昔の本について音声学習したい場合にもってこいの方法になります。

・紙の本の電子書籍化による、字の見えづらさが問題にならない。

 紙本を電子書籍化することで最大の欠点は、表示する文字の大きさを変えれず文字が見づらいことがあげられます。
 しかし、音声学習を目的とした利用方法であるなら文字の見えづらさは気になりません。

単語検索が可能な音声教材となる。

 OCR処理をすることで、単語検索機能利用することができます。
 通常の音声学習教材の弱点は単語検索ができないことだと思っています。
 もう一度読みたい内容があった場合、単語検索でその内容を探すことができます。
 単語検索ができるということだけで、十分な魅力になります。

デメリット

・OCR処理(文字認識)と読み上げの精度が100%ではない。

 OCR処理の精度は100%ではなく、90%強で高くても98%ほどです。
 認識された文字に誤りがある場合、間違って読み上げられることになります。
 また、読み上げ機能の漢字の読み方もよく間違えます。
 間違っていたとしても前後の文脈から意味を推察するものと割り切る必要があります。

・購入してから時間と手間がかかる。

 古本を購入し配送するのに数日、電子書籍化の代行サービスが完了するのに通常1ヶ月ほどかかります。
 (50円/冊の追加料金を支払えば7日以内にスキャンしてくれるサービスもあります。)
 代行サービスの依頼から、代金支払とどうしても時間と手間が掛かってしまいます。

・音声が止まることが増える。

 読み上げ機能での音声学習では、音声が途中で切れてしまうことがあります。
 画像がページが続くとそのような問題が発生しますが、紙の本ではページのレイアウトを考慮して真っ白なページがあったりします。
 真っ白なページが多いと音声が止まることが増えてしまいます。
 読み上げ機能による音声学習では、音声が途切れることは多々あり、それが許容できている人はあまり気にならないと思います。

・本の容量が大きくなる。

 通常の電子書籍より、データ容量が大きくなります。
 PCやクラウド上に保存するなどの工夫が必要になります。

ぼすけ

私場合になりますが、文章ベースの電子書籍が3~30MBに対し、スキャンしたOCR付き電子書籍は60~120MBほどでした。

OCR処理付き電子書籍の作成手順

電子書籍の作成は、スキャン代行サービスに依頼しています。
その手順を説明していきます。

①電子書籍化代行サービスにスキャンを依頼

 電子書籍化代行サービスに本のスキャンを依頼します。
 依頼するときは必ずORC処理のオプシションを選択して下さい。

ぼすけ

私はスキャンピーを使用してます。参考にホームページのURLを貼り付けておきます。

\紙書籍をオーディオブック化/

スキャンピーで電子書籍化を申し込む

○スキャンピーの特徴
 ・300頁以下の書籍は88円(税込み)
 ・OCR処理の追加は88円(税込み)
 ・表示のみカラースキャン55円(税込み)
 ・20冊以下の数量で納期25日

②古本の購入と配達

 電子書籍化代行サービスに古本を送付します。
 自宅から直接送ることができるのはもちろん、Amazon購入品を直接送ったり、業者へ持ち込んだりできます。
 どの方法が取れるのかは、代行サービスに確認して下さい。

\紙書籍をオーディオブック化/

Amazonで本を探す

③電子書籍化の完了と支払い

 スキャン完了と支払い依頼の通知がきます。
 支払い方法はおもにPaypalや銀行振込での支払いが可能です。
 支払いが完了すると、ダウンロード用のURLが通知されるのでそこらら電子書籍のPDFをダウンロードすることができます。

④電子書籍ビュアーへダウンロード

 電子書籍のビュアーにPDFをダウンロードします。

ぼすけ

私はiPhoneを使用しており、Apple Booksにダウンロードしています。

 Apple Booksのダウンロードベージ:https://apps.apple.com/jp/app/apple-books/id364709193

○Apple Booksの特徴
 ・読み上げ機能が使用できる。
 ・読み上げ機能とページ送りが連動する。
 ・50MB以上の容量でもデータをダウンロード出来る。

○Apple Booksのバックアップ解除
 Apple Books内のデータをクラウド上に保存する設定をしていると、データは毎回クラウド上に保存されてしまいます。
 読もうと思うたびに、クラウドから読み込むのは時間がかかり不便です。
 そのため、現在読んでいる本はデバイス上に保存することをおすすめします。
 「設定」→「”使用者名” Apple ID、iCloud、メディアと購入」→「iCloud」と移動し、ブックのバックアップをオフにしたあとPDFデータをApple Booksに共有すると、オフラインで本を立ち上げることができます。

⑤読み上げ機能の設定と使用

 スマートフォンに搭載されている読み上げ機能を使用し、音声学習をします。

○読み上げ機能の設定
 「設定」→「アクセシビリティ」→「読み上げコンテンツ」と移動し、画面読み上げをオンにします。
 2本指で画面を上から下に画面中央付近までなぞると、画面読み上げ機能が立ち上がります。
 画面読み上げ機能用の操作ボタンも表示されるので、その画面で再生、一時停止、スピード調整ができます。

最後に

 紙書籍のオーディオブック化は、下記のように思っている人にピッタリです。

・忙しく落ち着いて本を読む時間を取れない人

 オーディオブックならば、家事の時間や通勤時間などのスキマ時間に本を読むことができます。
 しかも、スマートフォンに搭載されている読み上げ機能を使ってがオーディオブック版が販売されていない本でも聴く読書を可能です。 

・オーディオブックの値段が高いと思う人

 音声学習本の値段は、通常の本の価格の1.5~2.5倍くらい高い値段に設定されています。 
 
 電子書籍化する本に古本を利用することで、送料と電子書籍化費用を合わせても定価より安く電子書籍が購入できます。
 古典や長期的に人気のある本などは、古本も多く出回っているので安く入手することができるのでぜひ探してみてください。

\紙書籍をオーディオブック化/

Amazonで本を探す

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