働き方

デジタル社会での働き方は?人が得意な領域の仕事に集中すること。

opening of digital world

デジタル技術の発展により人間は人間らしい仕事に
従事できるとして、その変化を喜ばしく感じる人達もいます。
あなたは、新しい技術に対し喜ばしく感じることはできますか。
デジタル技術へ不安を抱いているなら、デジタル技術に対しての
知識が不足しているからです。


今後はAI、RPA、DXなど新たなデジタル技術によって、いままで
人間がしていた仕事が、パソコンの処理に置き換わります。

置き換えることができる職務とそうでない職務が存在し
デジタル技術に代替えされるスキルしか持ち合わせていなければ
淘汰されてしまいます。
デジタル技術が得意な領域と
人間が得意な領域を理解し、必要なスキルを磨いていくには
デジタル技術について学んでみませんか。

この記事のポイント

  • デジタル技術に勝てない領域では勝負しない。自分なりの視点をもって付加価値をつける。
  • 新しいデジタル技術をもって、課題解決ができる人材になる。
  • 理由を考えさせ、思考体力を持った子供に育てる。

デジタル技術の働き方

今まで人間がしていた仕事をデジタル技術に代替されていく
未来は必ずきます。どのような仕事が代替されていくのか
説明していきます。

  • 人間の仕事とデジタル技術のコスト
  • 情報処理の分野では人間は勝てない。
  • デジタル技術に仕事を奪われるか、与えるか。

・人間の仕事とデジタル技術のコスト

人間に仕事をさせるか、デジタル技術で対応するかは
常にコストで計算されています。


企業からすると人間に仕事を任すことで人件費、就業管理、
デスクの確保など、様々なコストが必要です。
また、不平不満があるとアウトプットが落ちるので、
休息や相談にのるなどの心のケアが必要です。
一方で、AIなどのデジタル技術は開発費用はあるものの
電気を供給すれば、24時間休み無し、不平不満なしで働き続けます。


企業への問い合わせをAIのチャットボットが
受け付けてくれます。チャットボットは、
24時間休み無しで不満も言わず、働き続けています。
現在は回答精度に問題があったとしても
今後その精度が改善されたら、人間の出る幕は
ありませんん。

・情報処理能力の分野では人間は勝てない。

人間がAIなどのデジタル技術と勝負して、勝てない領域はAIに
任せましょう。人間が勝てる領域に力を注ぐべきです。


情報処理能力とは、決められた作業を
正確に行うことができる能力のことです。
情報処理能力では人間はデジタル技術に勝てません。
しかも、今後はデジタル技術を利用しやすくなっていきます。
マウス操作でプログラムを作れてしまう
RPAといった技術が広がるにつれてデジタル技術を
利用する場合が増えていきます。

デジタル技術も複雑な問題や作業に対処できるようになっていきます。
人間にしかできない付加価値をつけれる人材にならなければなりません。

翻訳機能は顕著な例です。翻訳は複雑な情報処理を
必要としていますが、年々Google翻訳の精度が年々高まっています。
グローバル人材の需要が高まっているからといって
翻訳ができるだけで、AIに代替されてしまいます。

・デジタル技術に仕事を奪われるか、与えるか。

仕事に対し自分なりの付加価値をつけることができない人材は
デジタル技術に淘汰されてしまいます。

自分なりの視点を持ち付加価値をつけることは
問題解決の糸口をみつける方法の訓練になります。
その訓練を続けた先に、仕事を任される人材から
仕事を任す人材へステップアップすることが可能です。

人に仕事を任すことができる人材は、デジタル技術に
仕事を任すこともできます。
どのような目的をもって
仕事を遂行するか、成果として何が必要か自分で
考える術があればどんな時代でも必要とされます。

仕事を任す側になるスキルアップは
今からでもはじめることができます。

解決すべき課題を見つける

人間には、新しい課題を見つけることが求められるように
なります。今まで解決できなかった課題を解決するために
デジタル技術を利用する術を見つける必要があります。

  • 意味や価値を見出すのは人間。
  • デジタル技術を利用して課題を解決
  • 解くべき課題の見つけ方

・意味や価値を見出すのは人間。

デジタル技術だけでは仕事は完結しません。
出てきた成果に意味や価値を与えるのは常に人間です。
デジタル技術が導き出した結果は常に無味乾燥としたものです。
それに味をつけたり、潤いを与えたりしなければなりません。

デジタル技術を使ってアンケートを取ってもらうとします。
デジタル技術はアンケート結果で評価が高い、低いといった
結果をまとめるのは得意です。しかし、人間の好きや嫌いを
理解しているわけではなく、人間が、好むパターンと
嫌うパターンを区別しているに過ぎません。

出てきた結果の原因を考えたり、見えてきた問題を
解決すべき課題と捉えるのも人間の仕事になります。

・デジタル技術を利用して課題を解決

今どんな課題があるのか、その課題を解決しなければ
ならない理由を語るのも人間の役割です。

課題解決の助けをするのがAIの仕事になります。

今まで解決できなかった課題に対しデジタル技術を利用し、
解決の道筋をたてる必要があります。
新しい技術を取り入れることで先人が解決できなかったこと、
環境の変化によって新たに出てきた課題は数多く存在します。
従来は、解決できない仕方のないことと受け入れていた
問題をデジタル技術で解決できるかもしれません。
解決できる問題として気づくことが人間の役目です。


AIは人間が指示した指令、人間が評価した結果に従い、
学習しアウトプットを出します。
その指令元と評価者である人間に
問題意識がなかった場合、AIも同様にそれを
問題と認識しないからです。

・解くべき課題の見つけ方

解決するべき課題には見つけ方があります。
課題を解決して、評価されるにために下記に
気をつけなければなりません。

  • 誰の困りごとを解決できるのか、どのような良い結果が得られるのか。
  • 過去になぜ解決できなかったのか、なぜいま解決できるのか。
  • 自分の得意なことを利用できているか、他の人が真似できない課題解決か。

課題解決によって誰かの役にたたなければなりません。
問題を解決してみても、誰も必要としていないことであるなら
それは解決する必要がなかったことになります。

また、過去になぜその問題が解決されなかったかを考えることで
必要とされている課題なのかどうかを吟味することができます。
過去に解決できない理由がなく、いままで放置されてきた課題は
そもそも、解決する必要がなかった課題かもしれません。
デジタル技術を導入しなければ解決できない問題であるなら
それは、解くべき課題とされるべきかもしれません。

最後に、自分の得意分野を活かしており、他人に真似できない課題解決ならば
長い間高い評価を得られ続けます。簡単な方法で気軽に解決できると
他の人も真似するので、それができるのが当たり前となってしまい、
次第に良い評価を得られなくなっていくからです。

子供に思考体力をつけさせる。

今の子どもたちは、今よりデジタル技術が発展した世界で
働くことになります。そんな世界には、課題を解決したいといった
モチベーションと論理思考が求められます。

  • スキルよりモチベーション
  • 論理思考と人に説明できること。

・スキルよりモチベーション

問題を見つけ、人との助け合いや新しい技術を利用して
課題を解決したいというモチベーションが大事です。

その課題を解決するために英語やプログラミングスキルは
重要になってくるでしょう。

課題解決に必要と理解していれば、英語やプログラミングスキルを
自ら学んでいきます。
必要と感じさせるための環境づくりを
してあげるのが第一優先です。

課題を解決すると、社会にどのような貢献となるのか。
自分の知識、技術や人脈を使い、どのように解決していくのか。
自問自答し、解決までにたどり着かなければなりません。

もし子供が英語やプログラミングスキルはあるけど、解決したい課題がない、
モチベーションがない人に育ったらどうでしょうか。
上司の指示待ち人間になってしまします。
もしかすると未来では、AIの指示待ち人間と
いわれるようになっているかもしれません。

自分の考えを説明できることが必要。

子供が今日は楽しかったと発言したとき、何が楽しかったのか
どのように遊んだのか、なぜ楽しかったのかなど色々
質問することが重要です。そのように具体的に説明するように
質問することで課題を見つけるための訓練になるからです。


課題を見つけるには、問題と解決策の両方を見つけなければなりません。
また、自身の力だけでは解決できない場合、周りの人を巻き込んで解決する
必要があります。そのために、問題はなにかを理解し、人に伝える力は不可欠です。

起こった事柄に対し、他の人に説明できる力を子供の頃から
訓練すること。言葉にできないことは、問題として形づけることが
できていないことになります。これは自分の理解がままならないことに
なります。自分自身で問題を認識するために、言葉で表現する
訓練が重要になります。

参考書

最後に、この記事を書くあたって参考にした書籍を紹介します。

産業革命で機械が導入されると、人の労働が機会に置き換わっていった。
デジタル技術技術の到来で、人間の働き方も変わっていく。
いままで人間がしてきた仕事がAIに置き換わっていく世の中では
どのような人材が必要とされるか。デジタル技術に精通し、
まるで魔法使いと比喩される落合陽一が私達に今後の働き方を指南する一冊。

・著者紹介

落合陽一
今まで映像で表現されていたことを現実世界で再現する
メディアアーティストとして活動。
再現された現象はまるで魔法を使用しているようだとし
現代の魔法使いと言われるようになった。
肩書は芸術家、情報学者、タレント、大学教員。

著書に、「2030年の世界地図帳 新しい経済とSDGs、未来への展望」、
日本再興戦略」、「半歩先を読む思考法」がある。

公式ページ:https://yoichiochiai.com/
Facebook : https://www.facebook.com/yoichiochyai/
Twitter:@ochyai
note : https://note.com/ochyai/

カテゴリー

-働き方
-, , , , , ,