夫婦関係

夫婦間で話しが噛み合わないのはなぜ?夫婦間の期待と役割について。

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夫婦で良好な関係を築けていますか。
なぜ妻がイライラしているのかわからないといった
悩みを解決したくないですか。

いつイライラが始まるかわかないから家に帰っても落ち着かない。
なぜそんなこともできないのだといった口調で
幾度となく文句を言われると、流石に自己肯定感が下がりますよね。
その結果、ものごとに積極的に取り組めなくなり
回り回って仕事のパフォーマンスも落ちていってしまいます。

妻がイライラするのは、妻が夫に思う期待と、
夫が妻のためにする役割の間にずれが生じているからです。
そのずれを解消しなければ、いくら頑張っても
妻のイライラが止まることはありません。

家族のためにこんなに仕事を頑張っているのに
家では喧嘩ばかりで疲弊してしまっている夫のために
書きました。

この記事のポイント

  • 夫婦間で考え方の違いがあり結婚してから、その違いが見えてくる。
  • 夫婦間の家庭と親子の家庭で同じように考えてはいけない。夫婦間の家庭は二人で新たに築くもの。
  • パートナーの良いところに着目し、依頼は具体的な言い方でズレをなくす。

結婚すると見えてくる考え方の違い

恋愛時代の見落とし

恋愛時代はパートナーと自分との違いは
相手の魅力的に感じたりします。
しかし、結婚するとパートナーとの小さな
違いの積み重ねがストレスになっていませんか。

恋愛時代は二人で会っている間はパートナーが第一、
自分のことは二の次でもやっていけました。
これは、恋愛時代の状態が異例であり
結婚してからもその状態の継続は難しいと
考えなければなりません。

結婚してパートナーと一緒の家にいると
家事や生活時間、お金の使い方などもパートナーの
干渉を受け、なんでも自分が二の次としていると
多くの我慢を抱えることになります。

恋愛時代にパートナー第一だからお互いの違いを
許してきたカップルは、その違いを解消方法が
わからず困惑するカップルも多いのではないでしょうか。

育った環境が異なる感じ方

育った環境の違いによって、判断基準が異なります。
この違いはどちらが正しいといった一つの正解はないため
お互いが、それぞれの基準に理解を示すことが重要です。

冷房の最適温度を例に話します。暑がりの男性は温度を
下げたく、寒がりの女性は温度を上げたくなります。
適温はそれぞれ異なるため、どちらが正解といった
一つの回答はないことは理解し易いと思います。

結婚生活が始まると、別々の環境で育った二人の
判断基準の違いから問題が発生します。
汚いと判断する、散らかっていると判断する
もったいないと判断する基準が夫婦で異なり
どの基準が正しいといった、一つの答えは夫婦で
決めていかなければなりません。

女性と男性で異なる感じ方

男女は脳の構造がことなり物事の感じ方がことなります
また育った環境の違いから、そのような違いが価値観の
違いを生み、パートナーのことを理解しづらく
なっています。

妻から夫へ相談を持ちかけられたとします。
このとき男性は解決方法をアドバイスしてしまいがちです。
これは、解決方法を提案することが相手への気遣いだと思うからです。
しかし、女性が相談した理由は、大変な状況下の心情を
理解してもらいたいための相談であった場合
私の心情を全く理解してくれないと気分を害することになります。

女性と男性で感じ方のベクトルが全く異なる場合もあります。
パートナーが期待することと、自分行う役割のズレを
無くすようなコミュニケーションを心がけることが重要です。

家族だから難しい関係性

家族だから許されるという気の緩み

家族だから話さなくてもわかってくれるだろう、
というのは、甘えであることを理解してください。

家事や育児を夫より頑張っている妻に、または
仕事を妻より頑張っている夫にねぎらいの言葉を
かけたことはありますか。
夫婦で責任分担をしている。分担されたことを
やりるのは当然のことでわざわざねぎらう
までもないと考えていませんか。
その考え方は大変危険です。

感謝の言葉を伝えることはパートナーへの気遣いです。
その気遣いがないと自分のことをパートナーは
どう思っているのか不安に思ってしまいます。
このような不安な気持ちは、夫婦喧嘩へ発展する
要因となります。

変化するパートナーへの期待

夫婦の関係性はパートナーに期待する役割は、
結婚してから、子供が生まれてから成長の過程で
変化していきます。このように変化する関係性が
パートナーとの認識のズレを生じてしまいます。

特に子供が生まれたときはパートナーへの期待と
役割に大きなズレを生じさせるタイミングになると思います。
夫は子供が生まれてからは経済的に安定するため
いままで以上に稼がなくてはと考えしまい、
妻は子供が生まれてから、夫には家庭にいてほしいと
考える傾向があります。
どちらの意見も正しく、一つの結論を出すのは
難しいのですが、変化によって生じたパートナーへの
期待について、夫婦でよく話合わなければなりません。

自分の考えは正しいからといって、突っ走ってしまうと
どんなに頑張ってもパートナーに認められません。

実は少ない共有の時間

パートナーの考え方、感じ方をどれだけ知っているかというと
実はあまり知ってはいないのです。意識して共有時間を
作らなければ、日々の家事に時間を取られいってしまいます。

家族だから話さなくてもわかってくれる、
パートナーのことをわかっているというのは幻想です。
そもそも男女で物事に対する感じ方が異なるので
パートナーの感じ方を知る時間が必要です。
そして、夫婦間で期待する役割は変化するので
そのような変化も察知する必要があります。

家族との共有時間をつくり、残った時間で家事をする。
優先順をつけて共有時間を確保して下さい。

円滑なコミュニケーション方法

プラスの行動を褒める。

自分にとってプラスの行動をしたときに褒めることを
意識して下さい。マイナスの行動を指摘すると
批判された、責められたと感じる場合もあり
言い訳を始めるかもしれません。

マイナス行動をした理由をパートナーに説明することに
力を注いでしまう結果を招くので、解決するには
どうすればいいかの議論ができなくなってしまいます。

たとえば、妻から夫に育児に全然協力していないと夫に話したとします。
夫は自分なりに協力しているので、全然していないと
言われるほどでははいと反論したくなります。
反論することに注力させてしまうと、解決策を
考える余裕はなくなってしまします。

なので、パートナーのプラスの行動を褒めてください。
自分は当たり前にやっているのに、パートナーがしたときは
なぜ褒めらるのかといった不満がでるかもしれませんが
ここは戦略的にそうすべきと理解して下さい。
褒められその行動が習慣として確立されれば、
自ら行動をおこしてくれるようになります。
パートナーを批判し争う労力に比べたら褒める
労力など微々たるものです。

やってほしいことは、具体的に話す。

具体的に何をどの頻度でしてもらいたいかお願いしないと
話が噛み合わないことがあります。これは個人が持つ
基準がそれぞれ異なっているから生じるます。

例えばですが抽象的に伝えたとします。
妻:育児に協力してほしい。
夫:趣味のゴルフを我慢して協力している。

夫してはやっているつもりなのになぜ妻に
指摘をされなければならないのかと思うでしょう。
これでは、協力しているか、していないかの
水掛け論となってしまい解決策の話し合いに
発展しません。

より具体的に話しましょう。
妻:月に3回は土曜日の午前中は子供の面倒を見てほしい。
夫:趣味のゴルフは月に1回にする。

夫がすんなり趣味の回数を減らすことに納得するかどうかは
別として、どのレベルで要求したいかがはっきりつたわるので
それをなぜ、その頻度する必要があるのか、
それを実現するには、どのようにやりくりすべきかの
話に一歩近づきます。

依頼の形をとって断ることも受け入れる。

相手に期待する行動を指示したり、要求するのではなく
依頼の形でするようにして下さい。依頼の形ですることで
パートナーはそれをするのが難しい場合に、代替案を
提案することがし易くなるからです。

家族だからつい、強く言い過ぎてしまうことがあり
それが解決策を導き出すことの弊害になっている場合があります。
家族だから、多少の不満は我慢してその我慢が
積もり積もって話そうというときに、つい強く
言いすぎてしまうことはないでしょうか。

こんなに不満が溜まっているので、強く言っても
許されると思う気持ちがあるのでしょうが、
それでは問題解決が遠のいてしまいます。

仮に、強く言ってその場ではOKという回答が
もらえたとしてもそのOKは相手に言わされたという
感情がついてしまったら、それを続けるモチベーション
維持は難しいものです。
しばらく経つとOKと回答したことでもやらなくなり
一度OKと言ったのにやらなくなっとと2重の
苛立ちを持つかもしれません。

なので、相手ができないことをOKと言わせるのではなく
なんとかできそうと思えるところをやってもらうことに
意識して約束を結ぶ。そのためにも依頼ので伝えるのは
重要になります。

本の紹介

この記事を書くにあたって、参考にしました。
夫婦間のコミュニケーション円滑方法を
もっと知りたいと思ったかたはぜひチェックして下さい。

家庭の問題はどちらが悪い(基本的に夫が悪い)と
紹介されている本が多い中で、期待と役割にずれが
あるのが問題と解説してくれます。

また、ケーススタディとして、様々な夫婦間の
問題を紹介して、中立な立場で妻と夫の
考えを解説してくれるので夫婦のどちらにも
紹介したい一冊になっています。

著者紹介

水島広子

慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。
2000年6月に衆議院選挙栃木1区で当選し、
2005年8月まで2期5年間の任期を全う。

現在は、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン(AHJ)代表、
対人関係療法専門クリニック院長をつとめる。

著書に「自分でできる対人関係療法」、
小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ」、
部下をもつ人の職場の人間関係 」など

公式サイト:http://www.hirokom.org/
Twitter:水島広子
Facebook:水島広子
Youtube:水島広子公式YouTube

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